初秋のフライブルク合宿【設備編】 その2

posted on: author: h-souda category: 低燃費住宅 / 持続可能な街づくり / 省エネ建築

前回、フライブルグに「設備・給湯・換気空調・冷暖房」の合宿に行ったことを記載しました。

とにかく、この部分「考え方」が違いすぎたんです。

「日本人は良く お湯を使い過ぎだ!!」 と ドイツと比較する際に話が出てきます。

「確かに日本人お風呂好きだしな・・・」ここで思考回路が停止しては改善がありません。

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最近では このような 「エコキュート」と呼ばれる ホートポンプを使ってお湯を沸かす設備機器が増えています。

夜、みんなが電気を使わない時間「深夜電力」で安い電気でお湯を沸かすということで

凄く普及しました。もちろん、早田も低燃費住宅も採用をしています。

Wikipediaではこのように概要が書かれています。

正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」という。「エコキュート」の名称は、日本の電力会社・給湯機メーカーが使用している愛称関西電力登録商標である[1] 。デンソーなどの基本特許[2]を基に、2001年4月、コロナが世界で初めて発売した[3]。翌2002年に前年平成13年度分としてコロナを含む複数の企業などに同時に省エネ大賞経済産業大臣賞が授与された[4]。市場全体での累計出荷台数は2007年9月に100万台、2009年10月には200万台を突破した[5]

高価な給湯器というイメージでしたが、普及と共に価格も下がり、いまでは一般的な給湯器になりました。

 

メリット[編集]

  • 優遇された料金により従来式燃焼式給湯器と比較して給湯にかかる光熱費が抑えられる。
  • タンクにお湯を貯める仕組みから、断水してもタンクの水を非常用水として活用できる。
  • ヒートポンプ技術を使うことで、発電効率が高い場合には給湯の省エネルギーが実現できる。

デメリット[編集]

  • 機器が複雑で高価である。
  • 今後の発電事情により電気料金が割高となる可能性がある。
  • 空気熱を利用するため冬は効率が低下し光熱費が高くなる。
  • 貯湯タンクのためのスペースを必要とし貯湯している間の放熱ロスがある。
  • 停電時に使用できない。
  • 深夜に運転開始することから、近隣への騒音トラブルになることがある。
そうなんです。 貯湯タンクから放熱ロスがあるとも指摘されています。

 

深夜電力を活用し、タンクに貯湯する。

この時の温度が夏場と冬場で違いはあろうかと思いますが

90度程度でタンクに貯湯します。 深夜〜朝方にかけてエネルギーを使用し貯湯!!

朝、料理やシャワーで多少お湯を使うかもしれませんが、40度換算であっても

大した量は使わないでしょう。

470リットルタイプを家庭用ではよく採用します。

朝から50リットル〜100リットル使用しても

90度のお湯に水を混ぜて使用するので、お湯の量はその半分〜3分の1しか必要ないのです。

しかしここからが 問題です、、、 余り 日中にお湯を利用する事はありません。

ずーと タンクは外に置いてあり、実は 放熱し続けているのです・・・

タンク内部のお湯が放熱して冷めていく・・・

470リットルのお湯を深夜で造りながら、実際に使用するのは その12時間〜16時間後が一般的ではないでしょうか?

ずーと ずーと大気に放熱します。。。(悲しいですね)

 

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ドイツでは配管をものすごく断熱します!

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弁の部分ももったいないので断熱します。

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地域暖房という、一カ所で給湯暖房用の熱をつくり、そこから各世帯に供給するのが

一般的な欧州では地中に埋設される配管も 相当な断熱をします。

しかも 造った熱を、ロスする前に活用する事が重要ですし、またタンクに貯めるで有れば

断熱が重要なのです。これは 換気・空調も同様の考えです。

このように、まずは 熱を造る、熱を届けるという基本的なところから 全く発想が違います。

 

いまの日本の住宅業界、街造りの政策では いきなり真似する事は出来ません。

しかし、戸建てではなく、集合住宅、地域で考えたらどうでしょうか?

ここが 重要なポイントだと思います。

 


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