建築における省エネ分野に取り組む理由として「持続可能な社会造り」を 早田は解りやすく 皆さんに伝わるように 「未来の子供たちへ・・・」と言わせてもらっています。
自分が住むための自己実現というか 満足を満たす為の住宅づくりということが日本は多く感じるのですが、欧州の皆さんは 「将来 子供や孫のためになるから・・・」ということで凄く ロングスパンで建築・住宅造りを考えていると思います。
その中では 住宅というのは 大きくいくつかの事柄を忘れてはいけないと思うのです。
- 持続可能に活用出来るか(ランニングコスト、メンテナンス)
- 快適か 健康でいられれるか?
- 長持ちするか(耐久性・耐震性)
このあたりを 考えていくと 「持続可能な社会に近づく」「未来の子供たちのためになる」 そう想うのです。 順番は別にして このあたりの早田の考え方を書かせて頂きます。
エネルギー(原油)が少なくなっている
まず、地球温暖化にも大きく影響していると言われる 「化石燃料」をこの100年前後で人間は沢山燃やし、そして文明を発達させてきました。しかし とくに一番リーズナブルで活用しやすかった「原油」がどんどん採れなくなってきています。 原油はすぐには無くなりません。アメリカでシェールガスという非常に難しい問題は抱えていますが、新しいエネルギーも見つかっています。
しかし多くは 地下水の問題、下流の環境問題を抱えていたり また採掘にコストが掛かりすぎたりと原油ほど単純ではないようです。
日本海にもメタンハイドレードというエネルギーが相当量埋蔵されているようです。私もエネルギー関係者に聞きましたが 250円/ℓとかガソリン価格が上昇してきたら 採掘できるようになるかも?というようなことでした。
要するに エネルギーを世界はまだまだ発見できるかもしれない! しかし 価格は高騰していく可能性を多く秘めているという風に考えています。
記憶に新しいガソリン価格の上昇
原油価格は、中東の不安や世界景気にも左右されますが、基本的には上昇の一途と言って過言では無いと思います。
ちょっと古い資料だが各国の車保有台数
ひとつは 人口増大している人間 200年前には20億人程度だったと言われる地球の人口がいまや70億人以上。 今後アジアは特に増大を続け中国・インドとともに非常に大きな地域になります。これまで途上国だった彼らがどんどん拡大していきます。例えば車 先進5カ国は二人に1台程度の自動車が普及しています。 しかし 中国・インドはまだまだこれから普及していきます。
もちろん その為に自動車業界も 「低燃費車」の開発普及に努力されると思いますが、本質的に、資源減少 加えて 人口増大・消費増大では どんなことが起きるか?ということです
将来原油価格の上昇?!
IEA国際エネルギー機関であっても 2035年の原油価格はここまで上昇すると言われています。ですので 建築というのは非常に長持ちさせるものです。少なくとも 来年住宅建築・購入すると2015年 35年ローンを活用すると 返済が終了するのは2050年になるのです。 そのころのエネルギー価格はどのようになるのでしょうか?
このあたりを 全く考えないで建築をするのと、しないのでは その建物が将来「持続可能か?」と言われるとちょっと難しいかもしれません。 光熱費エネルギー価格が上昇し、暖房・冷房をすると家計を圧迫する ということでは その建物は誰も住んでもらえなくなるのです。
次回に続きます・・・